2世帯住宅は世代をこえた交流やコスト面で互いにメリットになる可能性がある反面、うまくいかないと住宅内に険悪なムードが流れる危険性を秘めています。たとえばよくあるトラブルとして、夫婦と夫の両親が一緒に住んでいる場合、継母と妻の確執がおきる事があります。
大切な息子をとられた悔しさや怒りから継母が妻にあたる女性に辛くあたったり、孫の育て方で何かといちゃもんをつけたり、日常生活でわざと不満をこぼしたりする事もあれば、逆に妻が何らかの理由で継母を邪険に扱う事もあり、対立のきっかけは様々です。どんなきっかけにしろ女二人が家庭内で不和になれば平和なムードが保たれるはずがありません。家庭内で争う人間がいると子供にも悪い影響になる恐れがありますし、一緒に暮らす人間皆がストレスを抱える事になってしまいます。中間に夫や祖父が入ってうまく双方をなだめてくれればいいのですが、そういった気の利いた事ができる男性は少なく、見て見ぬふりをしている事がほとんどです。
中には明らかにトラブルメーカーである方について罪のない方に苦しみを与え、問題をややこしくしている男性もいます。特に世の中には母離れできない男性が多くいます。こういった女の熾烈な闘いがひとつ屋根の下で繰り広げられる可能性がある事が2世帯住宅の難しさであり、残酷さでもあります。