100年のも間、風雨や厳しい環境などにも耐えられる建物の一つとしてあげられるのが、日本古来からある木造建築物です。入母屋造りなどは、その中の一つの建物候補としてあげることができます。
世代を超えた人々が生活を共にするのですから、建物自体も住みやすさを考慮した設計にすることも大切です。入母屋というと日中もうす暗いというイメージですが、今風に窓などを大きくとり、建物内全体を明るくし風通りをよくすることで、快適な住みやすさが期待できます。もちろん長い間生活していくのですから、室内外など多少のリフォームが必要になることもあります。
とくに年配層が生活すると思われる1階部分は、お年寄りにやさしいバリアフリー設計などにすることも必要です。また、主に若い世代は2階に住みますが、2世帯住宅だからと出入り口を玄関だけで、1・2階部分は全く遮断してしまうというよりも、1階に世代間交流の為に自由に行き来の出来る部屋を作ったりすることや、建物内に2階へ通じるの階段などを取り付けるのもひとつです。
もちろんそれぞれのプライバシーをしっかりと保った設計は必要です。それらをふまえた上で、2世帯住宅としての機能をうまく発揮でき、快適で100年以上もの間住み続けることが出来る建物を考えると、入母屋造りという建物を進めます。